数学Ⅲ「複素数平面」の内容を含んだ奇跡の問題って、どのように解いていけばよいか悩むところです。デモも使いながら、複数の解法を確認してみましょう。
この問題は大きく分けると以下の3通りの解法が考えられます。
- 式変形による解法
- 通常の
平面上で考える解法 - 式から図形的に考える解法
今回は3の解法をデモ画面で紹介します。1と2の解法もその後に掲載します。
図形的に考える解法
(アニメーションの速度) 点点
点
複素数
一方、
そのため、点
原点を中心に反時計回りに
にした点であることがわかります。
点
点
上のデモで「点
点
このことから、黒い円と青い円も①を満たした関係になっています。
円がどのように移っているかは、以下のように考えれば分かるでしょう。
- 黒い円の中心
を原点を中心に 回転すると に移り、さらに原点からの距離を 倍にすると点 に移る(複素数を用いて を計算して導いてもよい)。
- 回転移動のあと、原点を中心に
倍に拡大するので、青い円の半径も黒い円の半径の 倍になる。
さらに、点
した点です。
上のデモで「点
すると、点
これらの点を結んだ緑の破線は大きさと向きが一定のままですね。
青点と赤点は②を満たしながら動いているということになります。
そして、青い円と赤い円も②を満たしています。すなわち、
- 青い円の中心
は に移る(複素数を用いて を考えてもよい)
- 平行移動なので半径は青い円と変わらない
以上のことを考えれば、特に計算をしなくても点
中心
と答えることができます。
式変形による解法
式変形により点
ここでは以下の性質を利用します。
点
【複素数の絶対値の性質】
点
が成り立ちます。一方、
絶対値の中身を通分して
よって点
平面上で考える解法
ここでは、複素数平面上での軌跡の問題を通常の
「点
「点Pが、中心
が成り立ちます。
また、
これらを④に代入して
よって
複素数平面上において点
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